実はこの50年と3年という時間は、アンクル脱進機の時間的限界なのです。アンクル脱進機では部品同士が噛み合う時に大きな衝撃が発生し、この衝撃が部品にダメージを与えるのです。そこでその衝撃を減らすために潤滑油を使うのですが、油というものは時間と共に蒸発・酸化するものですし、ゴミを吸着してしまうというやっかいなことも起こします。そこで3年ごとに整備し直す必要があるのです。 しかしいくらきちんと3年おきに整備しても、部品は少しずつ摩耗するのでやがてダメになります。部品そのものを交換しなけれればならない時、つまり寿命が来るのです。
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しかしオーデマ ピゲのダイレクト・パルス方式のAP脱進機では、メカニズムの構造や部品のカタチがアンクル脱進機とまったく違うので、ひとつひとつの部品にかかる衝撃がとても少なくなっています。その結果、潤滑油が必要なくなりました。その上、ぜんまいのパワーが50%も効率的にテンプとひげぜんまいに伝わる構造にしたので、時間精度の改善にも成功したのです。オーデマ ピゲによれば現時点ですでに5年間にわたるテストを行っていて、耐久性も精度向上も確認されているとのこと。そしてごく近い将来、オーデマ ピゲはすべての製品にこの脱進機の導入を考えているそうです。
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